誰かの為の自己犠牲がこんなにイライラするもんだとは

Dr.コトーの劇場版がアマプラで見れるようになっていたので観てみたが。

俺は無理だった。

価値観の違いだな。

観てない人がこれを読んだらアレなので、先に言っときます。

ストーリーにモロに触れるので、観たい人は読まない方がいいです。

あんな感じだったっけ?

ドラマ版は再放送含め二周くらいした筈だけど。

こんなに嫌な気分は残らなかったと思うんだけどな。

みんなしてコトー先生に頼りすぎの甘えすぎ。

コトー先生も自分を犠牲にし過ぎて最後まで観るのが辛かった。

作り話とはいえ。

最初のうちは良かったけど。

話に入り込みたいのに全然入り込めなくて終わってしまったわ。

コトー先生は白血病になるんです。

で、すぐ治療を開始しないといけないんですって。

じゃないと命に関わるそうで。

なのにまだ島に残りたいんですって。

島で治療したいんですって。

柴咲コウはコトー先生と結婚してただいま妊娠中。

柴咲コウは当然怒りますわな。早く入院しろと。

んで、新しいキャラで新人の医者が島に研修で来てまして。

この先生が言う訳です。

コトー先生だから今までなんとかやってこれたけど。

普通の人には1人で島中の人を守るのは不可能だと。

昼夜問わず呼び出されたり、休みもほぼないような状態で。

そりゃそうよ。

だから、1人に頼りすぎないように、システム作りをしないといけないみたいなことを言うんですわ。

だけど、大森南朋がまた新しい医者を探さないとみたいな感じのことを言う訳です。

まだこのシステムで行くってか、と。

たまたま来た医者がコトー先生みたいなタイプだったから良かっただけで。

全然話聞いてくれない。

そんな時に嵐が来て、土砂崩れが起きて。

コトー先生はまだまだ頑張ります。

自分が倒れそうなのに、島の人たちを全員助けたいんですって。

で、結局倒れる。

柴咲コウも産気づく。

そしてせっかく避難所に居たのに、勝手に家に戻って土砂崩れにあったばあちゃんを鼻血出しながら手術する。

まあ、手術自体は成功するんですけども。

そこから一気にエンディングに行くので、もうちょっと後日談をはっきり描いて欲しかったかな。

受け取り方を観た人に委ねる的な映画は多いけど。

昔はそんなに気にならなくて、むしろその方がいいくらいに思ってたけど。

今は嫌い。

作り手がサボってるだけみたいに思ってしまう。

観た人を納得させて欲しい。

納得させられるだけのオチをつけて欲しい。

そのオチについていろいろ考えたりするのが観た人に委ねていい所だと今は思う。

こんなにイライラさせられるという事は、映画に没入していたって事か?

そういう意図の映画だったのか?

だったら成功だわ。

思うに、自己犠牲自体ではこんなに嫌悪感を感じる事はない。

1人だけ犠牲になって他の奴らが楽してるようなのが嫌なんだと思う。

全員がもうギリギリで、どうにもならない状況からの自己犠牲だったらもっと素直に観れる筈。

Dr.コトーの劇場版を観て、こんな感想を持ちました。