馳星周が変わっていった

不夜城からのファンです。

直木賞作家になるとは(謎に上から)

ノワールの尖ってた頃もいいけど、最近の落ち着いた雰囲気もいいね。

わんちゃん飼い始めて変わったのかな。

昔は、もう凄かったよね。なかなかエグめの小説ばっかで。

読みながら、ヤバい奴なんだろーなって思ってたわ。

不夜城の劉健一。

馳星周が劉健一みたいなんだろうなって思ってたわ。

いや、まぁ、俺は好きだけど、なかなかのクズ野郎でして。

もう、騙し合う、騙し合う。

好きな女とも騙し合う。

命を賭けて騙し合う。

最後は騙し合いに負けた好きな女を手にかける。

自分がいつでも優位にいる為に、他人の秘密が大好き。ネタになるから。

こういうのばっか読んでた時期がありまして。

まだ若かったので、とてもショックを受け、世界は腐ってるなんて思っていたころもありました。

でも、劉健一好きだったなー。

そのあとも似たような作品を次々に発表。

読んだのは、不夜城シリーズに、雪月夜、ダークムーン、漂流街、雨降る森の犬、ソウルメイト2冊、ゴールデン街コーリング、夜光虫、虚の王、マンゴーレイン、M、弥勒世、淡雪記、くらいか?

初期はもうホント暗黒小説って感じだったのに、淡雪記でちょっとおや?っと思った記憶がある。

ちゃうやん。と。

だいたい、嘘つきの主人公が、嘘つきまくって最後死ぬみたいな感じだったのに。ざっくり過ぎるくらいざっくりだけど。

淡雪記の辺りから、明らかにちょっと普通の感覚を持った主人公も書き出した。

そんで、弥勒世でぶっ飛んだ。

こんなん書けんの!?うそん。

俺の中で、不夜城シリーズと、弥勒世は、馳星周作品のベストになった。

しばらく馳星周から離れてたけど、またいろいろ作品読み始めるくらいのショックだった。

そして、雨降る森の犬、ソウルメイトですわ。

少年と犬は、まだ未読。タイミングが合ってない。俺と作品の。直木賞だけど。

もう、この辺まで来ると、もはや違う人くらい作風が変わってる。

いいことなんだけど、チョット寂しかった。